定例記者会見(令和7年2月21日)
会見概要
【日時】令和7年2月21日(金曜日)10時00分~
【場所】小美玉市役所本庁舎2階第2・第3会議室
【出席者】
参加報道機関:茨城新聞社、NHK、共同通信社、毎日新聞、建設未来通信社、
日本工業経済新聞
市:市長、副市長、教育長、市長公室長、秘書課長、各部署担当
【記録】秘書課
市長あいさつ
各報道各社の皆様におかれましては、大変お忙しい中、定例記者会見にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
また市政運営につきましては、日頃より格別なるご支援・ご協力を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。
本日は、第1回定例会議案についての情報を発信させていただきます。
記事掲載につきましては特段のご配慮をいただきますよう、よろしくお願いします。
説明案件
記者会見資料(令和7年2月21日)(pdf 5.97 MB)
質疑応答の要旨
(1)議案に関する質疑
- 令和7年度予算編成:予算全般
記者:
市長に伺います。新年度の当初予算で、とりわけ島田市長らしさ、あるいは市長が政策の中で特に推したい部分を表している事業を幾つか挙げるとしたらどのようなものでしょうか。また、新年度予算を通して、どういう市にしていきたいかその辺りの方向性も教えてください。
市長:
新年度の施政方針の特色とか、基本的な考えということですが、未来へ続く持続可能な小美玉市を作っていくためにということです。
主に重点的な取り組みは、まず、新まちづくり構想の具現化です。これは就任して以来、私の施策の中で、いろいろ財政的にも厳しい様々な問題はあるのですが、ただ黙って見ているだけで何もやらないとどんどん衰退してしまいます。人口減少はもう顕著に現れていますので、そういう意味でも、総務省から今ある公共施設の30%の削減という通達があり、古くなった建物を集約しようということで進めています。
例えば、ここ(本庁前)にある美野里公民館と、(羽鳥に)羽鳥公民館と、ふれあいセンターがあるのですが、この3つを集約して1つの複合施設にと考えています。これは、羽鳥駅東口に市の土地が約4,000平米ぐらいあるので、そこに、市民の方から要望がたくさんあった図書館の機能を備えた複合施設、もちろん公民館機能も有する施設をと考えています。これは陸の玄関口である、羽鳥駅の新まちづくりの1つであります。
さらに、新まちづくり構想では、茨城空港周辺の賑わいづくりのための整備があります。茨城空港は、ご案内のとおりコロナ以降、利用者がかなり増えています。茨城空港とそ・ら・らを結ぶ、仮称ですが交流館が整備されることによって、空港はもちろん周辺の賑わいが創出できるのかなと思います。またそこには避難所的な機能も有するということで計画をしています。私も、県の茨城空港のあり方検討会の一員ですので、便数の増加や、ターミナルビルの拡張の計画などを伺っておりまして、そういう中で空港周辺の整備の賑わいづくりを進めていきたいと考えています。これは、10年ぐらい前から、県の中でもずっと訴えてきたところで、やっと今形になりつつあります。
また、私が重要としている施策は子育て支援です。今年の二十歳の集いでは対象者が550名くらい。今年新生児が260名。約半分です。20年後は半分になってしまう。ですので、とにかく子育て支援を。若いお母さん方から、なかなか今子どもを育てるのが大変という様々な声があります。そこで、子育て応援パッケージを拡充しました。新規事業も入れ、予算もそこに傾注していきたいと考えています。令和7年度は、小学校の給食の無償化を実施します。今年度は中学校を無償化したのですが、やはり、若いお母さん方から、小学校もという声がかなりありましたので。本来ならば、これは国の事業と思いますが、先んじて、小美玉市独自でやろうということです。財源の方も、副市長を中心に進めているふるさと納税の額がかなり増えているので、その財源を利用したいと思っています。
いずれにしましても、持続可能な、衰退をしない、少しずつでもいいから、発展して、市民の皆さんが住んでよかったと、住み続けたいと思われるようなまちづくりを進めていきたいと考えています。
- 令和7年度予算事業:予算規模
記者:
一般会計の予算規模が過去最大という話でしたが、これは何年連続とかあるのでしょうか。
担当:
令和7年度が過去最大となっており、過去2番目は平成30年度の250億円。3番目が令和2年度の244億9600万円でした。
- 令和7年度予算事業:不妊治療費補助事業の拡充(p.29)
記者:
10万円から20万円に拡充されるということですが、現在の年間利用者数を教えてください。また、拡充するにあたり、市民からの声とか、きっかけがあったのでしょうか。
担当:
令和6年度、令和7年1月末現在で、申請者数は10人です。申請者数は、令和3年度が4人、令和4年度が9人、令和5年度が13人と増えている状況です。不妊に悩む夫婦の経済的負担の軽減をという要望がございまして10万円から20万円に拡充するものです。
- 令和7年度予算事業: 定額タクシー導入に向けた実証事業(p.35)
記者:
市内は、今どういう交通網の状況かというのを伺いたいのが1つ。あとは、対象になってくる方の人数はどのぐらいになるのでしょうか。
担当:
現在、タクシーチケットを実施していますが、1年間で1,350人ほど登録されています。これらの方が、概ね使うだろうと考えておりますが、2月13日に地区回覧、また2月27日には、広報お知らせ版で案内しますので、さらに増えると考えています。申請を開始して2週間ぐらい経つのですが、電子申請で167件、紙申請が57件、合計で224件の申請がございます。
それから、市内の状況ですが、鉄道は羽鳥駅がございます。路線バスは、石岡駅から水戸駅を走っている関鉄バス。それと、石岡駅から小川駅方面へ走っているかしてつバスや、空港から水戸駅へのバスもございます。それ以外ですと、コミュニティバスが、4ルート、39便で運行しています。その他は、タクシーに頼っている状況です。
記者:
市内には、いわゆる交通空白地帯というのは目立った範囲ではないという認識でよいですか。
担当:
交通空白地帯は全くないということはないです。タクシーがそこを補完しているというような状況です。
- 令和7年度予算事業:新交流拠点施設の整備(百里飛行場前エリア) (p.36)
記者:
新交流拠点施設の整備(百里飛行場前エリア)事業について、予算額6,985万円ですが、詳しい内訳を教えてください。
担当:
これまで、百里飛行場前のエリアと、空の駅そ・ら・らという2つのエリア各々で、まちづくり構想というのを作っておりました。このエリアを1つに、今後申請していくために、基本設計の前段階の根拠を示す実施計画というものを検討していきます。その委託費として6,985万円を計上するものです。
記者:
委託にあたっては、どういった企業団体に委託を予定しているのですか。
担当:
建設コンサルタント若しくは総合コンサルタントに発注をしたいと思います。
記者:
この2つのエリアを統合することで、創出されるであろう、利用のメリットなども、もし、想定したものがありましたら教えてください。
担当:
まず飛行場エリアの方には、建物の建設を予定しています。そこは、空港に来た人が搭乗前などの時間を利用して、例えばフライトシミュレーターとか、多目的に使っていただく施設として考えています。
また、そこまで来ていただきましたらその先に空のえき「そ・ら・ら」がありますので、地元の産品を買っていただいたり、少し休憩したりというようなことができるよう考えています。散策も含めたエリアとして一体で整備していく予定で考えています。
記者:
空港から「そ・ら・ら」に回遊というか、お客さまを流していくというような、そういう効果が見込まれるということになるのでしょうか。
担当:
おっしゃる通りです。空港から「そ・ら・ら」まで500メートル程ありますので、その間に百里飛行場前エリアがあるということでご理解いただければと思います。
- 令和7年度予算事業:茨城空港周辺地域への企業誘致(p.38)
記者:
茨城空港周辺地域への企業誘致に、新規と継続と入っているのですが、これは新たな企業誘致というところが主に新規になって、航空産業は、以前発表がありましたからこれは継続という理解でよいですか。
担当:
おっしゃる通り航空産業については、継続ということです。新たな企業誘致は、産業用地の適正選定調査の660万円が新規という扱いとなります。
記者:
これも委託調査費という形になるのでしょうか。決まっていれば教えてください。
担当:
委託事業と考えています。
記者:
想定しているジャンルというか分野というか、何か団体企業等はありますか。
担当:
経産省の外部団体で日本立地センターの補助事業を活用していますので、そちらに委託しようと思っています。
記者:
それは、航空産業との関連産業ということになるのでしょうか。それとも、全く違う事業者も誘致できるということになるのでしょうか。
担当:
新たな企業誘致を想定しています。
記者:
特に、航空産業と関連したものでなくても、採用条件にあっていれば誘致が可能というような理解でよろしいですか。
担当:
そのとおりです。
- 令和7年度予算事業: サイクルステーションの整備(p.39)
記者:
予算額が7,348万7千円とありますが、この内訳は基本的には建築する建物のお金ということでしょうか。それとも、運営費が一部入っているのでしょうか。
担当:
建築費が6,900万円。工事監理費委託が348万7千円と備品購入と消耗品を合わせて7,348万7千円となっています。
記者:
つくば霞ケ浦りんりんロードと大洗ひたち海浜シーサイドルートの結節点ということですが、距離的には結構離れていると思いますが、その間の結節点に至る、何か、道路の整備とかはどのようにお考えでしょうか。
担当:
それぞれのルートは、空港周辺が起点となっています。いわゆるハブ的な場所になっておりますのでそこで建築するという形でございます。
- 令和7年度予算事業:粗飼料の購入補助支援(p.44)
記者:
小美玉市は大変酪農盛んということで、飼料の補助支援を実施するにあたって、何かきっかけとか、農家さんからの要望等はございましたか。
担当:
今回、国の重点支援地方交付金の推奨メニューの1つとしてこのメニューがありまして実施するものです。
- 職員の名刺作成事業(p.54)
記者:
今まで、職員が自己負担で名刺を作られていたということですが、年間でお1人当たりの自腹額はいくらぐらいだったのでしょうか。
担当:
100枚の名刺作成については、大体1,000円から2,000円程度の費用かかっていたものと考えております。
市長:
企業など民間の場合、会社が名刺代を出すのが常識的考えで、それがこれまでは職員は実費だったということで、今回、職員の提案の中にも入ってきたので、新たに100枚まで公費ということで事業化しました。
記者:
100枚では、足りなくなってしまう人もいるのでは。さらに作成する分に関しては、引き続き自己負担ということですか。
担当:
今回の趣旨は、年間100枚を公費負担で統一名刺を作成できるようにすることで、公平性を担保しながら、職員の負担軽減を図り、より積極的に名刺活用したPRを行っていただきたいというものです。
公務で使用する名刺ですので、本来であれば全額公費負担すべきという意見もございますが、一方で、実際に業務外でも名刺交換するようなケースも、場合によってはあるということも考えております。明確に線引きできない部分があり、市の財政状況厳しい中、財政負担を抑制すべきという意見もございます。
その上で、上限を設けることが妥当であると考えています。職員有志が実施したアンケートの中でも、年間100枚以下の利用者数が約75%でしたので、100枚を超えた部分につきましては自己負担での対応を考えています。
記者:
今回、市制施行の20周年を記念してということですが、次年度以降も継続事業となる見通しなのでしょうか。
担当:
こちらの名刺は、表裏両面のデザインを市の方で設定しますので、裏面につきましては、毎年、市としてPRしていきたい内容に差し替えまして、年度ごとに切り換えた形で、事業としては継続していきたいと考えています。
市長:
当面100枚を公費負担ということですが、職員が多方面で活発にPRに使い、常に100枚を超える場合もあると思うので、基準だけは作っておいて、あとは柔軟に考えていこうと思います。
(2)その他一般に関する質疑
- ふるさと納税について
記者:
ふるさと納税について、今年度は結果としていくらぐらいを見込んでいますか。
副市長:
今日現在で7億200万円です。今年度の目標が7億5千万円としていますので、3月まで頑張りたいと思います。